平成29年度補正予算・平成30年度予算のポイント
- Hirotaka Nanjo
- 2018年1月24日
- 読了時間: 5分
平成29年度補正&平成30年度予算が閣議決定され、概要が公開されました(詳細:平成29年度補正予算案の概要)。このページでは中小企業の皆さまが注目する補助金をいくつかピックアップしてご紹介いたします。
●ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業
生産性向上に向けて革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する。 ※今回は新たに複数企業で連携して取り組む事業が加わりました。
①企業間データ活用型:複数の事業者が、事業者間でデータ・情報を共有して連携体全体として新たな付加価値の創造や生産性の向上を図る事業。
上限:1,000万円
補助率:2/3
補助金に200 万円×連携体参加数が上乗せされ、これは連携体内で配分可能
②一般型:革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資等
上限:1,000万円
補助率:1/2(条件により2/3の優遇措置あり)
③小規模型:小規模な額で行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善
上限:500万円
補助率:小規模事業者:2/3(その他:1/2)
※本事業では「認定支援機関」との連携が必要です。 ※いずれの事業も専門家を活用する場合、補助上限額が30万円アップの措置があります。
公募時期:平成30年2月以降
●AIシステム共同開発支援事業
AIベンチャーと大手・中堅企業との連携開発事業を支援する。 「自動走行・モビリティサービス」「ものづくり・ロボティクス」「バイオ・素材」「プラント・インフラ保安」「スマートライフ」5分野のいずれかのジャンルの事業を対象とします。
上限:未公開
補助率:2/3
公募時期:平成30年3月下旬予定
●省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の生産性革命促進事業
中小企業等における省エネの推進のための設備投資等を支援する。
上限:未公開
補助率:1/3
公募期間:未公開
●サービス等生産性向上IT導入支援事業
中小企業・小規模事業者等が生産性の向上を図ることを目的として導入するITツールに関する支援を行う。
上限:未公開
補助率:1/2(昨年度は上限:100万円、補助率:2/3)
公募期間:未公開(昨年度は6月末までに2回に分て公募あり) (参考:平成28年度補正 サービス等生産性向上IT導入支援事業)
●小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が商工会・商工会議所と一体となって行う販路開拓などへ支援を行う。
上限:50~100万円(クリアされる条件により異なる)
補助率:2/3
公募期間:未公開 (参考:平成28年度第2次補正 小規模事業者持続化補助金<一般型 >)
●グローバル・ベンチャー・エコシステム加速化事業
中小・中堅・ベンチャー企業等を世界各地に派遣し、ベンチャーエコシステムの仕組みと活用方法を知ることによって、海外進出に必要な知見と人脈を早期に獲得し、世界の課題解決に寄与するビジネスをグローバルに展開させることを目指すプログラム。 ※機会提供型のプログラム。場合によって渡航費などの補助あり。
公募期間:未公開 (参考:平成29年度 グローバル・ベンチャー・エコシステム連携強化事業/飛躍 Next Enterprise)
●事業承継・世代交代集中支援事業
中小企業経営者の円滑な世代交代・事業承継への支援を行う。
補助金額:定額
補助率:1/2(または2/3)
公募期間:未公開
(参考:平成29年度 事業承継補助金)
●ニューツーリズム商品開発等支援事業
複数の中小企業・小規模事業者と地方自治体等が連携し、地域文化資源やふるさと名物を活用した新たな商品開発、販路開拓を行う仕組みや、観光客の地域における滞在環境の向上を目指す取組等への支援をする。
補助金額:定額
補助率:1/2(または2/3)
公募期間:未公開
●IoTを活用した新市場創出促進事業
観光分野におけるIoTを用いたデータ活用を支援し、新たなサービスの実現につなげる事業を支援する。
補助金額:未定
補助率:未定 公募期間:未公開
●戦略的省エネルギー技術革新プログラム
高い省エネルギー効果が見込まれる技術開発への支援。
【基本スキーム】
①インキュベーション研究開発フェーズ
対象:事業化の見通しなどの事前研究
事業規模:2000万円(事業者負担分含む)
助成率:2/3
②実用化開発フェーズ
対象:起業開発等の技術やノウハウをベースとした技術開発。3年以内の事業化。
事業規模:3億円(事業者負担分含む)
助成率:2/3(または1/2)
③実証開発フェーズ
対象:事業化窓外要因の克服、実証データ取得などの技術開発。開発終了後直ちに製品化を目指す実証開発。
事業規模:10億円(事業者負担分含む)
助成率:1/2(または1/3)
【テーマ設定型事業者連携スキーム】
対象:「省エネルギー技術戦略 2016」に掲げる「重要技術」が対象。3年以内に製品化
事業規模:5億円(事業者負担分含む)
助成率:2/3
公募:平成30年2月上旬予定
●エネルギー・環境新技術先導プログラム
産学連携で行う、エネルギー・環境分野で2030年以降の実用化を見据えた革新的な技術・システムの先導研究を支援する。
補助金額:1億円
補助率:100%(委託事業)
公募:平成30年2月上旬予定
●次世代人工知能・ロボット中核技術開発
人間を超越する又は人間に匹敵することを狙う革新的な要素技術の研究開発を支援する。
補助金額:明記なし
補助率:100%(委託事業)
公募:未公開 (参考:次世代人工知能・ロボット中核技術開発/次世代人工知能技術分野(先導研究))
●医工連携事業化推進事業 開発・事業化事業
中小企業・ベンチャー等の医療機器分野への新規参入や、医療機関との連携・共同事業を促進し、医療現場のニーズに応える医療機器の開発・事業化を支援する。
補助金額:8,000万円
補助率:2/3
公募:平成30年3月 下旬
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