2025年度に実施が見込まれる補助金(その1)
- Hirotaka Nanjo
- 2024年12月20日
- 読了時間: 4分
それでは2025年度に実施が見込まれる補助金を紹介します。
中小企業庁が2024年8月30日に公開した「2025年度 中小企業・小規模事業者・地域経済関係概算要求等ポイント」に掲載された補助金を「2025年度に実施が見込まれる中小企業等向け補助金」として解説していきます。なお、ここで紹介する補助金の目的や上限額、要件などは、これまでの実績となります。
①中堅・中小大規模成長投資補助金
中堅・中小大規模成長投資補助金の目的は、工場の新設や大規模な設備投資を支援することにあります。
この補助金の上限額は現在、次のように設定されています。。
■中堅・中小大規模成長投資補助金の上限額
50億円(補助率1/3以内)
要件などは、以下のようになっています。
■中堅・中小大規模成長投資補助金の要件
投資額10億円以上
賃上げ (補助事業の終了後3年間の対象事業に関わる従業員等1人当たり給与支給総額の年平均上昇率が、事業実施場所の都道府県における直近5年間の最低賃金の年平均上昇率以上)
■中堅・中小大規模成長投資補助金の補助対象経費
建物費(拠点新設、増築など)
機械装置費(器具、備品費など)
ソフトウェア費
外注費
専門家経費
参考)
②ものづくり補助金
正式名称は、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金です。
ものづくり補助金の目的は、革新的な製品・サービスの開発、生産プロセスの省力化、生産性を向上させるための設備投資を支援することにあります。
この補助金の額は現在、次のように設定されています。
■ものづくり補助金の上限額
省力化(オーダーメイド)枠 | 750万~1億円(補助率は1/2、または2/3、または1/3) |
製品・サービス高付加価値化枠 | 750万~3,500万円(補助率は1/2、または2/3) |
グローバル枠 | 3,000万~4,000万円(補助率は1/2、または2/3) |
要件などは、以下のようになっています。
■ものづくり補助金の要件
基本要件 |
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省力化(オーダーメイド)枠の追加要件 |
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製品・サービス高付加価値化枠の追加要件 |
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グローバル枠の追加要件 |
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■ものづくり補助金の補助対象経費
機械装置・システム構築費
技術導入費
専門家経費
運搬費
クラウドサービス利用費
原材料費
外注費
知的財産権等関連経費
海外旅費
通訳・翻訳費
広告宣伝・販売促進費
参考)
③IT導入補助金
IT導入補助金の目的は、業務効率化やDXに向けた ITツール(ソフトウェアやサービス)の導入などを支援することにあります。
この補助金の額は現在、次のように設定されています。
■IT導入補助金の上限額
通常枠 | 5万~450万円(補助率1/2) |
インボイス枠(インボイス対応類型) | 10万~350万円(補助率3/4など) |
インボイス枠(電子取引類型) | 350万円(補助率2/3または1/2) |
セキュリティ対策推進枠 | 100万円(補助率1/2) |
複数社連携IT導入枠 | 10万円×構成員数~3,000万円(補助率3/4など) |
この補助金の補助対象経費は現在、以下のようになっています。
■IT導入補助金の補助対象経費
通常枠 |
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インボイス枠(インボイス対応類型) |
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インボイス枠(電子取引類型) | 受発注ソフトなど |
セキュリティ対策推進枠 | ITツールの導入費用およびサービスなど |
複数社連携IT導入枠 |
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参考)
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